義父の介護をしている。
すでに93歳にならんとする義父は、一昨年、腰の骨の圧迫骨折で腰痛がひどくなった。
何をするにも動き始めがつらいらしく、『いたた』が口癖のようである。
そんな父なので、杖は離せない。
『ころんだら、しまいやから』といいながら杖を使って歩いている。
杖って、どのくらい役にたつんやろ?
まだ杖を使う年でもないけれどふと頭によぎった。それで父の杖をついてみた。
なるほど、けっこう楽やねえ・・・。
転ばぬ先の杖と、よく言うたもんだな。
終活は、仕事を定年退職してから考えたらいい、と思っている人が多い。
わたしが、企業に勤めていたころ、組合が主催して55歳の社員にライフスタイルセミナーっていうのをひらいてくれて、妻と一日参加したことがある。
そのころは、定年前ということで、保険、退職金、年金のことなど聞いたけれど、
正直、いまさらおそいやん、という気になった。
もっと若いうちから知っとればよかったな、ということが多かった。
知っていると知らないとでは、やはり動きが違う。
だから、終活は、ころばぬさきの知恵ですよ、と言っている。
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